10/18(水)~11/15(水)に実施されました『紙漉き職人から「植物が紙になる」行程を学ぶ』という授業で、総括技術系 川端 勝己さんが技術サポートで入られておりまして、その様子を見学させていただきました。
以下がシラバスです。筆者は11/8(水)に参加しました。上の写真は、製本作業に熱心に取り組んでいる様子です。写真左に写っておられるのが本授業を担当されている田村正先生です。写真右に写っておられるのが川端さんです。
10月18日(水) | オリエンテーション
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10月25日(水) | 紙漉き応用編
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11月1日(水) | 大きい紙制作
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11月8日(水) |
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11月15日(水) | プレゼンテーション
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授業を見学しながら、川端さんにインタビューに応じていただきました。
―― この授業(『紙漉き職人から「植物が紙になる」行程を学ぶ』)について、簡単に教えてください。
川端 植物はどうやったら紙に出来るかを伝え、自分で独自の紙を作ったり加工出来る様にする授業です。
―― 技術職員として、授業ではどのようなサポートをされていますか?
川端 まずは材料作り、原料である楮の枝の皮を水で戻し、表皮を学生に剥いでもらい、出来た白皮をアルカリで煮て繊維だけにします。それを学生が棒で叩いて繊維をほぐします。これで材料は完成です。紙漉きの漉き台、漉き舟、漉き枠、漉き網の準備と配置をし、紙の水分を吸引する装置の使い方の指導や水捨て等をしています。水分がある程度取れた和紙を貼り付ける乾燥用板を、学生の貼り付け作業に合わせて供給します。紙漉きの終わりには材料や道具類の洗いと片付けの指導をします。
―― 学生さんの反応はどうですか?
川端 みんな真剣に楽しく取り組んでいます。
―― 田村先生の熱のこもった授業、とても印象的でした。先生の技術の伝え方について、何かお感じになることありますか?
川端 学生から質問があれば丁寧に答え、毎回、限られた時間の中で出来るだけ多くの事を伝えようとされています。
ただ見てるだけではダメ!ということで筆者も紙漉きを体験させていただきました。
紙漉きや製本作業に熱心に取り組む学生さんの様子や、実際に紙漉きに携わることを通じて、手を動かして技術を習得することの大切さを改めて実感しました。
田村先生、川端さん、ありがとうございました!